フィリピンについて

 CHOVORA!!チームフェアトレードからは2人が「特定非営利活動法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会」主催のフィリピンスタディーツアにー参加してきました。ここでは、フィリピンの現状とフェアトレードの必要性を、現地からの目で見ることができたそうです。(2012年3月)

「アクセス」のHP→ http://www.page.sannet.ne.jp/acce/index.html

 

 

フィリピンの人たちは、貧困な状況に陥っていても、

笑って、幸せそうに家族と暮らしています。

私たちと同じように、笑ったり、怒ったり、泣いたり、喜んだり、

色々と同じことをしています。

フィリピンの人たちを、ただ単に貧しい人たちだと思うのは、

上から目線で物事を捉えていることになります。

貧困だからといって、そこに幸せはないのではなくて、幸せはあるのです。

 

ただ、私たちと違うのは、物が足りていないということです。

 

 

 

フィリピンの歴史

フィリピンは、スペイン、アメリカ、日本に植民地支配されていました。

フィリピンには貧困の概念がなかったのですが、スペインが地主制度を採用したために、格差ができてしまったのです。

 

また、先進国は、発展途上国の資源・労働力を上手く利用したから発展し、

途上国は、奪われてしまったから貧しくなってしまいました。

 

植民地支配のせいで工業化のスタートが遅れたために、他国の質の良い製品に勝てず、発展する機会を奪われました。

 

フィリピンは一見貧困があるようには思えない?

フィリピンは世界で13番目にたくさん金が採れる国です。

天然資源があり、気候も◎で、海洋資源もあります。

識字率は84%です。←これは高い数値です!

英語を使い分けることができます。

 

では、なぜ貧困がある?

⇒多くの資産が一部の人に偏っている

(一部の豊かな人が全体の富の70%を独占)

これは社会構造によるところが大きいです。

つまり、富の分配が不平等であるということです。

また、大企業の経営者は、自分達の富をいかに増やすかということを考えて、人権費を削減したりしています。

 

豊かな人から見る貧しい人・貧しい人から見る自分達の状況

豊かな人から見ると、貧しい人は、怠けているから貧しいのだという認識があります。

実際は全く怠けているからではありません。

 

一方、貧しい人は、自分たちが今置かれている状況は、神様からの試練だとか、運・不運だと考えています。また、日々の暮らしに精一杯で考えたこともないという人もいます。

 

フィリピンの人たちの夢

フィリピンの人たちの夢は、

子どもに教育を受けさせて、卒業させて、良い仕事に就かせたい

というものです。

 

これは現在では叶わないかもしれない夢です。

 

小学校は教科書代など以外無償教育であるため、卒業率は64%です。

大学まで通えるのは14%程で、

自分のスキルを生かせる仕事に就ける人は、本当に一握りしかいません。

また、職の選択肢が少ないので、少ない中で組み合わせて収入をあげたりしなくてはなりません。

 

フィリピンの田舎では職の選択肢が少ない

例えば、フィリピンのアラバット島のペレーズ地区では、職の選択肢が、「ココナッツ農家」か「漁師」しかありません。

ココナッツ農家は地主制度から成っていて、地主に60%の収入を渡すため、手元に残るお金は残りの40%しかありません。

漁師は、船をオーナーから借りているため、収入の50%をオーナーに渡します。一見、五分五分で対等かと思われますが、漁師は1人で海へ出ているわけではなく、もっと大勢で海へ出ているので、その残りの50%をみんなで分けなければなりません。

 

そして、田舎の人々は、良い仕事を見つけるために首都マニラに行きます。

でも、マニラでも仕事が少ないのです。

雇用が労働者のニーズに合っていないため、職に就くことが出来ず、

結局スラム街でのその日暮らしになってしまうという事実があります。

 

フェアトレードは、働いたら働いた分だけ、自分の手元に入ってきます。地主にとられることもありませんし、寄付でもありません。

働いた分だけ見返りがあるというのはやる気が出ることです。

 

貧困

貧困は暗いイメージがあるかもしれません。

でも、フィリピンの人たちは、みんな笑っているのです。

家や服はボロボロで、はだしでいたりしているのですが、

それでもやはり笑っているのです。

一見本当に貧困なのだろうかと思うくらいです。

 

なぜ笑っているのかと聞かれると、フィリピンの人は、

「笑ったら苦しいことでも軽くなるから」と答えます。

物質的なもの(食など)が足りない分、精神的に豊かなのです。

 

日本とフィリピン

フィリピンのマグロの多くや、天然の木などは日本に輸出されています。

また、フィリピンと日本がどちらの海でも魚を捕っても良いという条約があります。

日本の船がフィリピンに行くことは簡単ですが、フィリピンの船が日本に行くことは簡単ではありません。

しかし、日本は発達した技術で、フィリピンの海の魚を捕っていきます。

その結果、フィリピンの人がフィリピンで捕れる魚は減ります。

 

私たちは、誰かを犠牲にしながら、便利な生活を手に入れているのです。

いくら寄付などをしても、この行動・関係を変えないと貧困はなくなりません。

構造を根本的に変えないと、貧困はなくならないということです。

一般の人が変えようとしても、政府が動かなければ変わりません。

 

 

根本的な解決ではありませんが、私たちにもできることがあります。

 

それは、「フェアトレード」です。

フェアトレードは、フィリピンの生産者にとって画期的なことであり、安定もしていて、ビジネスとしてもしっかり回っています。

 

しかし、フェアトレードは広まっておらず、先進国の消費も少ないです。

先進国の消費が上がれば、ニーズも雇用も増えます。

フランスでは80%の認知度であるのに対して、

日本では17%の認知度しかありません。

早急に、日本でフェアトレードを広めるべきです。

 

 

 

何かしら手助けをしないと、途上国の人たちだけで問題を解決することは難しいです。

しかし、私たちがお金を寄付したりして、足りないものを単に「与える」行為をするだけでは、

自分たちで問題を解決することにはなりません。

援助よりも、働きたい!自分たちの力でこの生活から抜け出したい!という自立したい気持ちを尊重して、

「与える」のではなく、「一緒に頑張る」、「応援する」、「力をつけさせる」ことで、自立を促すことができます。

 

その、自立を促すひとつの手段として、「フェアトレード」という仕組みがあるのです。